本日はアエオニウム、アイクリソン、ダドレアとなっております。
■■■ GENUS: Aeonium ■■■
意外と間違いは少なかった・・・っていうのも失礼な話だ。
ベンケーソー科の中では割りとイイ線。
しかしワタクシ、アエオはちょいと詳しめなんだわねー。
◆Aeonium arborescens (P.85)
すぐ左は A. arboreum ってちゃんとなってるのに。
A. arboreum 自体についてのは色々なアレは超面倒なので A. arboreum でええです。
●Aeonium arboreum var. holochrysum (P.85)
このマダラ黒法師的なモノは結構意見が分かれるんだけど var. holochrysum にしてあるのはなかなか無難にしたなという感じ。
var. rubrolineatum とかで来るかと思ったけど Eggli 博士とかは認めてないからなぁ。
◆Aeonium arboreum variegated (P.85)
A. ‘Zwartkop’ variegated のほうがベターかな。
●Aeonium castello-paivae variegated (P.86)
合ってるけど「愛染錦、‘Suncup’ 等の名前もある」みたいな注釈が欲しかった。
カスティーヨ錦、‘Suncup’、‘Harry Mak’の輸入!とか煽って売られてても結局愛染錦と同じモノなんで買わないほうがええです。
「愛染錦はドメスティキュムフォーマバリエガタだー」なんて人は情弱。
●Aeonium dodrantale (P.86)
Eggli 博士なんかは A. aureum の顔違いで扱うんだけど「わかりやすい分類」を採用しているらしい。
そんなことより完全休眠状態だからよくわからんけど写真ちょっと A. aureum っぽくない?
あんま仔吹きしてないし。
ドドちゃんついでに言い訳させて戴くと以前「ドドランじゃなくてドドレンだよ。A. aureum ‘Dodrentale’。」と書いたのですがどうも本によって違うみたいなのです。
アエオ本や、EUの専門家っぽい人たちはだいたいDODRENで、 Eggli 博士とかはDODRAN。
形容詞としてはAが正しいスペルみたいなんだけど、何故にこんなにEが多いのか。
記載の時点でミススペルとかがあったけどそのままになってしまったとかそんなんでしょーか。
わかりまへん。
◆Aeonium spathulatum (P.87)
こりゃあ A. lindleyi var. viscatum やね。
●Aeonium leucoblepharum (P.87)
この種はなんかよくわからんけど顔が色々あって、写真集に掲載されてるのは小型でタンニンストライプの入る海外では割りとメジャーなヤツ。
日本では真緑で大きいフォームのが最近たまに売られてる。
ドレスデン大学には葉先の丸い達磨タイプまである。
怪しいよね。
◆Aeonium tabliforme (P.87)
A. tabuliforme 。
“ U ” が足りないミススペル。
エゲレス語の table (卓)ではなくてラテン語の tabula (板)かね。
1巻にも載っててそっちはスペル合ってるのに。
この写真のおっちゃん誰?
◆Aeonium × ‘Cashmere Violet’ (P.87)
カシミアバイオレット(和名・商品名みたいなもん)で流通しているモノの本来の名前は‘Velour’(‘Blushing Beauty’ではないと思う。)。
作出国がドイツになってるけど Jack Catlin の作出なんでステイツ(キャナダ?)にするべき。
確かドイツから会長が持ってきたとかそんなアレだったかな?
ついでにカシミアブラックで売られているモノは詳しくは現在検証中なんですが A. canariense が掛かった交配種ではないんで、‘Velour’とは全然似てないです。
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■■■ GENUS: Aichryson ■■■
日本では一部のモノ以外実物に触れる機会がないんで結構難しい属。
●Aichryson bethencourtianum variegated (P.88)
お、 Ai. ‘Aizoides’ varigated (Ai. punctatum × tortuosum , syn. Ai. ‘Abbey Brook’/いわゆる『アイクリソン錦』)っぽく見えない写真。
アイゾイデスじゃないとしてもベテンコなのか?って気もする。
葉っぱ大きめで厚く見えるし Ai. tortuosum の可能性もない?
幅13cmってことは3号鉢からちょいはみ出してこんな感じかぁ。
やっぱコレ系では珍しい斑入りだし Ai. ‘Aizoides’ varigated っぽい気がするなぁ。
‘Aizoides’(‘Domesticum’とも書かれてたりする) はよく Aeonium ‘Ballerina’ (富士の白雪とかそんなん)とごっちゃになってますがこっちは別の雑種アエオの斑入り。
Ai. bethencourtianum で Ai. ‘Aizoides’(つまるところアイクリソン錦の斑抜け)が出回ってることもある。
大きめで毛の少ないヤツがそう。
Aichryson ‘Aizoides’(2枚目以降は‘Ballerina’の斑抜けなので間違い)
http://crassulaceae.net/aichryson/126-photos/1063-aichryson-xaizoides-en-fr
Aichryson bethencourtianum
http://crassulaceae.net/aichryson/126-photos/1053-aichryson-bethencourtianum
Aichryson tortuosum
http://crassulaceae.net/aichryson/126-photos/1061-aichryson-tortuosum-en-fr
◆Aichryson punctatum (P.88)
この写真だけだと微妙なとこだけど個人的には Ai. laxum だと思われますよ。
花弁の幅が狭くて葉っぱの毛が濃いっぽく見えるし。
あと、日本でもちょいちょい出回ってるし。
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2010-05-21T19:08:11-1.jpg
これね。
Aichryson punctatum
http://crassulaceae.net/aichryson/126-photos/1060-aichryson-punctatum-en-fr
Aichryson laxum
http://crassulaceae.net/aichryson/126-photos/1057-aichryson-laxum-en-fr
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■■■ GENUS: Dudleya ■■■
全然詳しくないんだけど一応間違い見つけたんで。
アリゾニカ欲しいなぁ。
◆Dudleya saxosa ssp. collomiae (P.94 右下)
これ D. pulverulenta subsp. arizonica やね。
右上の写真がコロミアエかな。
Succulent Flora of Southern Africa
Tuesday, February 8 / 2011
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多肉植物写真集第2巻 REVIEWAL2
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