Thursday, April 7 / 2011
CATEGORY:
AEONIUM & Co.TITLE:
アエオニウム実生に挑むヤホオクにレアプランツの種子らしきモノが通販するより安いレベルで出てたんで買ってみた。
A. appendiculatum と A. goochiae !
静電気でペッタリとビニール張り付く粉をまずは蒔き易いようにコピー用紙の上にパサパサと。
50粒入りって書いてあったけど数えるほど暇でもなく。
感覚としては「3号鉢2つ分くらいは余裕」って感じかな。
場所がないんで浅めの3号で1鉢ずつ実生。
今までのベンケー実生経験からするとこれが一番発芽率も成長具合もイイ。
発芽しなかったら困るんで一応タネは少しだけ残してある。
先発組が成功したらもう蒔く気は怒らないだろうから誰かにあげちゃうか。
「残り少ない粉カスより発芽したの育ててからよこせ」って言われそう。
割りとコッテリ目な土に芝目土の表土。
後は水張って室内の日当たりのいいとこに放置。
早く生えろ。
*
Aeonium appendiculatum
http://www.rareplants.de/shop/product.asp?strParents=74&CAT_ID=584&P_ID=6445
http://kosmos86.xoom.it//kosmos86/schedegal/appendiculatum.htm
http://www.floradecanarias.com/aeonium_appendiculatum.html
http://www.flickr.com/search/?w=all&q=aeonium+appendiculatum&m=text
http://crassulaceae.net/aeonium/134-list/1107-list-species-en-fr?start=1
なんかパッとした画像が見つからんけど結構欲しかった種。
アエオ本表紙の右下のヤツ、っていうとテンション上がるんでないかい?
http://crassulaceae.net/Bibliographie/7-crassulaceae/189-aeonium-in-habitat-and-cultivation
画質が悪いけど写真はもっとテカテカしてて凄いキレイ。
それじゃあしっかり説明読んでみよう。
----
1990年まで Gomera 島に生えてる A. urbicum 、っていう扱いだった種。
島の中海抜くらいの乾燥したとこにたまに生えてる。
典型的な A. urbicum よりツヤのある葉っぱ。
茎はスムース。
1999年に Banares が A. urbicum から別種にしたんだけど、主な理由は葉っぱに鈍い光沢があるから。
A. appendiculatum はだいたい南側の斜面600mくらいのとこに A. decorum と一緒に生えてる。
雑種は一般的じゃない。
岩場とか捨て農地とか道路が切り出されたような乾燥したとこで成長してる。
園芸的にはあんま見ない種。
1回しか開花しないんで、実生か葉っぱ切り取るしかない。
栽培上は Tenerife 島の色んな顔がある A. urbicum を栄養繁殖したものと殆ど変わらない。
写真には特別良く色付いた個体で、栽培したヤツじゃヌルくて無理だろーね。
----
って、おいっ!
アカンのかい!
まあテカテカ A. urbicum でもええわ。
どうせいずれは野晒しするからそれっぽくなるだろう。
ダメなら素焼き鉢にでも突っ込む!
覚悟しとけ!
まだ発芽すらしてないのにこの啖呵の切りよう。
*
Aeonium goochiae
http://www.rareplants.de/shop/product.asp?strParents=74&CAT_ID=584&P_ID=11636
http://kosmos86.xoom.it//kosmos86/schedegal/goochiae.htm
http://botany.cz/cs/aeonium-goochiae/
http://davarree.free.fr/Aeonium_goochiae.htm
http://www.floradecanarias.com/aeonium_goochiae.html
http://www.succulent.com.ua/aeonium_goochiae.htm
http://crassulaceae.net/aeonium/134-list/1107-list-species-en-fr?start=4
http://www.flickr.com/search/?w=all&q=aeonium+goochiae&m=text
フリッカは流石に間違い多いね。
もう1つはリアル A. goochiae !
La Palma に生えてる A. lindleyi とかに近いヤツ。
未だに‘Ballerina’(富士の白雪とかそんなん。)の斑抜けを A. goochiae だと言ってるポンポコリンが多いんでホンモノをバビッと実生!
----
A. goochiae は主に La Palma 島の北部に生えてる。
湿度のある崖を好み、たま〜に半乾燥したいにも存在する。
主な生息地である島の最北端では道路を切り出した斜面の陰ったとことか、木陰でよく見かける。
ロゼットは思いっきり展開してて、葉っぱの枚数は少ない。
アエオの中でも一番ペロペロな葉っぱ。
A. lindleyi とは違って円形な葉っぱしてる。
ベトついてて、よくゴミが引っ付いてる。
茎は細くてヒョロヒョロ、なので不規則に垂れながら成長。
A. lindleyi とは全然違うピンクっぽい色の花。
アエオには珍しくて6cmくらいしか花は伸びない。
薄い葉っぱでロゼットも開いてるんで発芽した苗はよくアイクリソンに間違えられる。
現地での雑種は報告されてるけどあんま一般的じゃない。
コレクターの間では A. goochiae のラベルが刺さった植物はよく見るけど、だいたいは雑種に見える。
よく斑入りの A. goochiae ってあるけどコレは間違い。
陰った斜面みたいなとこに垂らす植物、って辺りに園芸的可能性があるかもわからんね。
----
あと毛が生えててバルサミ臭がするらしいっす。
勢いで蒔いてみたけどなんかあんま丈夫寒さとかに弱いみたい。
10℃は保て、とか。
あれれ、ヤバイんじゃね。
余剰苗は早めにハウス持ちの人か業者さんに放出しておこう。
イラネェと言われないくらいのモノではあると思うんだけど。
「耐陰性が割りと高めで室内でイケるかもわからん」とかアエオ本に書いてあるし来年の春までは室内に置いとくか?
*
レアプランツのアエオの種子を蒔くと雑種が生えて来ることがある。
知ってる範囲では A. sedifolium が割りと確率高め。
‘Occidentale’っぽいのとか、丸っこくて毛が生えた A. saundersii あたりとの雑種っぽいのとか見たことある。
工業製品なら欠陥だけど園芸的にはどっちかと言うとアタリかな。
中には殆ど発芽しないで雑種でもないただの別種が生えてきたりすることもあるみたい。
A. spathulatum の実生のはずなのに A. castello-paivae みたいのが生えたり。
さすがに発芽しなかったり取り違えはハズレよね。
この種子も無事発芽して2本くらい雑種が混じってたりすると楽しいんだけどなぁ。
特に A. goochiae 。
そんなレアプランツのラインナップはかなりマニアック。
個人的にオススメなのは A. korneliuslemsii と A. manriqueorum なんだけど人気はないだろーなー。
こいつらと緑法師を比較栽培するのが真のアエオマニアって感じですよ。
A. arboreum とは何ぞや、って感じですよ。
黒法師系のヤツを A. arboreum って呼ぶのは結構アレなんよ。
他にも Malkmus が新種だって提唱してるヤツとか面白そうだよね。
いずれこの辺も蒔いてみたいなぁ。
蒔いてみたいっていうか欲しいっていうか見比べたいっていうか。
今回は資料みたいな感じだから実生カテゴリよりアエオカテゴリにしとこう。
次回からは実生カテゴリだ!
ちゃんと生えてくれば!
--
アエオは別名 Giant Houseleek 。
Houseleek ってのは万代草/センペルのこと。
デカセンペル。
leek ってのは葱。
・・・ネギ?
VCD コロ助
Comments
caerulea
私も別ルートのものを年末から実生しています。
早いのは双葉+本葉4枚。
遅いのはまだ双葉ちゃん。
あまりにか弱い姿なので未公開なり。
1911
blogとかいうヤツで成長記録つけたほうがイイですよ!