Friday, April 22 / 2011
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ECHEVERIATITLE:
×ハムシー○パルヴォリバーE. ‘Pulv-oliver’(錦の司)
何度か書いてるけど国内でハムシーで売っているモノは E. harmsii ではなくほぼ全て E. ‘Pulv-oliver’。
Echeveria harmsii
http://www.crassulaceae.com/botanik/pflanzen/botspezies_seite_en.asp?main=121480&menu=1&bgt=cm&genus=ECHEVERIA&gnr=1610
花がやけに大きくて紫掛かった濃い赤なのが特徴。
花茎がヒョローンとしてるのでさらに印象的。
葉っぱとかは E. ‘Pulv-oliver’に比べるとかなり小ぶりでぶっちゃけ地味。
Echeveria ‘Pulv-oliver’(日本では間違ってハムシーで流通)
http://crassulaceae.net/echeveriamenu/45-hybrids/362-echeveria-x-pulv-oliver-engl
http://crassulaceae.net/echeveriamenu/89-photos/958-echeveria-pulv-oliver-ph
どちらかというと花は種子親とされてる E. pulvinata (いわゆる錦晃星)に近くて、 E. harmsii の花とはだいぶ違う。
葉っぱとかは両者の特徴いいとこ取りの傑作。
ハイフンで繋いでるから2個目はキャピタライズしないと思うんだ。
【 E. harmsii / 花司 】と【 E. ‘Pulv-oliver’ / 錦の司 】でキチンと区別して保有してるのは知ってる範囲では錦玉園くらい。
まぁblog巡りしてると E. ‘Pulv-oliver’を E. pulvinata って載せてたりする人もおるけどね。
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色々と思うところや理由もあってちょいといつもより多めに嫌われ役をやることにしたのでイヤミな内容を読みたくない人はスルーして下さい。
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最近オークションを見ているとベンケーソー関連でかなり目立つ業者(やや特殊)がいて、まぁ・・・色々とアレ。
目新しいモノが大半を占めているのは半島と日本を行き来しているかららしく、「向こうでダブついてるけど日本で珍しい(とその人が思ってる)モノ」を高く売ろうという目的らしい。
この点は非常に真っ当なやり方だし、反感を覚えてる人は嫉妬してるに過ぎない。
ただし!
一部のラベルと説明文に関しては個人的に(他にもいるだろうけど)見過ごせない部分もある。
例として「韓国生まれのフヨンです。」と説明されている毛の生えたエケベリア。
「ハムシー(ホントは‘Pulv-oliver’)じゃねぇのコレ?」って思った人も多いはず。
そらそうよ、ありゃどう見ても日本で『ハムシー(ホントは‘Pulv-oliver’)』で超普及してるモノよ。
韓国生まれとかナメんな!
Victor Reiter さん作品じゃ!
複数回出品されていて毎回落札者がいるような感じだけど、ダメ元なのか気付いてないのか知る由もないけど。
その辺ツッコミがあったときはどーせ「名前は購入時のものです」の一点張りが予想される。
希少性を煽るような説明文を書いておいてそれで済むのかどうか。
断定的な文体でいかにもソレっぽい感じで書いてありますが中にはメチャクチャテキトーぶっこいてるモノがあり注意が必要です。
最近定番になりつつある産地名なのに園芸品種名みたいな説明になってるモノももちろんあったり、その辺のことから考えてもラベルの内容もろくに分かってないんじゃないかと思う。
交配式も普通なら「●●×■■」って書くけど何をどう思ったのか「●●VS■■」とか書いてある。
対戦しちゃったよオイ!
それなりに多肉知ってる人なら出品物の説明文を一通り読むと「コレは掴まされるかもわからんから慎重にいこう」ってなると思うんですが、みんながみんな詳しいワケでもないし。
「エケベリア トゥアップ」とかいうヤツは銀天女( Graptopetalum rusbyi )にしか見えんし‘King Midas’はエケベリアじゃなくてパキベリアだ(株がホントに‘King Midas’なのか微妙に見える)。
「原種モーニングライト」とか「野生の●●の実生」とかもワケわからん。
‘Morning Light’(‘Afterglow’の兄弟)は思い切り園芸交配種だし、野生で実生ってのは何なんだ?
以前どー見ても Aeonium canariense が「グラプトベリア●●です。一見アエオに見えますがグラプトベリアです。」とかそんなんで出品されてたときは流石に笑った。
しかも複数回。
A. canariense と グラプトベリアじゃ馬と鹿くらい全然別物だと思うんだけどなー。
正直ラベルが読める読めないとかそんなレベルでもないのかもわからん。
「コレは間違いなくアレだ!」みたいに自信のない人は色々と止めといたほうがいいかもね。
そんなワケで授業料払わされる人がカワイソウなんで書いてみました。
というか授業料にすらなってないかもしれないのが心配。
既存のヤツでも変なラベルになってたりするヤツはウォッチリストに入れてどうなるか観察するっていう趣味悪いことしてるんだけどだいたい落としてる面子が似てる。
ネットオークションなんだから入札する前に検索くらい掛けたらええんよ。
もちろん全部のモノがネット上に情報転がってるワケじゃないけど、検索しても出てこないようなモノはギャンブルだと考えたほうが無難。
誰が何買おうが勝手だけど元を取ろうとかでクソラベルを2次・3次的に拡散させられたりするとしょっぱいんでやめて欲しいね。
さて、この blog が出品者に読まれていると説明文なりに修正が入るかもしれないワケですが。
こんなとこ読んじゃあいないと思うけどどうなるか楽しみでもある。
流石にカワイソウになってきたんでフォローしておくと、中には日本で珍しかったり相場的に悪くないモノも一応あります。
もちろんフヨン(笑)みたいのもあるからアレだけど。
韓国・北朝鮮の嘘を見破る―近現代史の争点30 (文春新書)
Comments
(な^ω^べ)
まぁ、入札者はポリフィラって知ってて入札してると思うけど
自分も落札した事あるけど名前云々もそうだけど
大抵は写真より状態の悪い苗が届く。
あと写真の撮り方がイヤラシイ。
良く見える部分しか写さない。
到着してなんじゃこりゃ?と思ったことも何度かある
自分はどうせ作り直すからかまわないけどね。
あれが韓国クオリティーなんだろうね。
このブログみても直さないと思うよ
所詮その程度の業者だから
1911
検索用にエケベリアって入れてるのかと思ったんですけどカンリエンセのアレからするともしかしてマジでエケベだと思ってるのか・・・?
最初株の状態とか含めてもっと辛辣になる予定だったんですが書いててなんかアレだったしボクが極悪外道だってバレちゃうし、ってことで少しソフトにしておきましたよ。
sarry
今まさにオクに出ていた「エケベリア トゥアップ」をまんまと検索して、こちらにやってきましたw
出品しておられる品種名のほとんどが、私みたいな多肉若葉マークでは聞いたこともないようなものばかりで、これは一体どういうことか…と思っていたのですが、1911さんのこちらの記事でなるほどなぁと大変スッキリさせていただきました。
こちらが勉強して、慎重にならないといけませんね。単価も高いし。あまり儲けさせたくないですね^^;
1911
役に立ったみたいで良かったです。
その辺の駆け引きも多肉の面白さだったりもするんですがあの業者に関しては正直オススメできないです。
ギャンブル度MAXです。
「前から欲しかったアレがお手ごろになってる!」くらいのときに買うくらいで丁度良いですよ。
新しい・珍しいモノ=イイモノってことでもないですし。
普及品だってキレイで人気があって丈夫だから普及してるワケで。
sarry
なんか見たことのあるような多肉達が変わった名前で売られているので、初心者はぜんぜん訳が分かりませんでした!
花屋に勤めてたことがあるんですが、和名を横文字に変えただけで売り上げが増えるから、こぞってカタカナで出したりして…同じにおいを感じちゃいました^^;
春になって、普及種が輝きだしているのを見ていると「これだけで十分ではないか」と本当に思いますね。
とかいいつつ真新しいものに惹かれてしまう弱い心もありますが…
またお邪魔させて頂きます!
1911
そういうファッション用のラベルも調べればすぐにキチンとした学名とか栽培品種名に直せるならいいんですけどねぇ。
その辺をどうするかがガーデニングとマニアのコレクションの境目なんですかね。
価値が乱高下しにくい原種をマイペースに集めるってのも面白いですよ!
またどーぞー。