TITLE:

シルバークイーンとクレイグさん
110417_134131.jpg

E. ‘Silver Queen’

まだまだ飛鳥山編。

------------------------------------
Echeveria ‘Silver Queen’
http://crassulaceae.net/echeveriamenu/45-hybrids/1097-echeveria-silver-queen-en-fr-kr

Origin : a tissue culture plant produced in Victoria, Australia.
Parentage : Echeveria craigiana × E. spec.
Synonyms : E. “affinis grey form” (Australia) and E. ‘Grey Prince’ (Korea)

E. ‘Silver Queen’ is identical with E. “affinis grey form”. We suspect
that the latter has been used for tissue culture production and the plants produced in this way have been “re-named” E. ‘Silver Queen’.
The name “affinis grey form” is completely wrong - the inflorescence of this hybrid clearly indicates that E. affinis is not involved in this crossing.

オージーの組織培養植物が起源。
E. ‘Silver Queen’と E. “affinis grey form” は全く同じモノである。
E. “affinis grey form” は組織培養に使われている名前で、‘Silver Queen’と名前が変更されて売り出されたのではないかと我々は疑っている。
“affinis grey form” というのは完全なる誤りで、この雑種には E. affinis が掛かっていないことを花が明確に示している。
------------------------------------

・・・ってな具合です。

他にも国内でグレイフォックスとかパールプリンセスとかプリンセスグレイで売ってるの見たような。
‘Silver Queen’で定着してくんかい。
なんかツマンナイ名前だなー。

*

110417_134115.jpg

これクレイグさん・・・で入ってきたっていうヤツ。
花が咲かないと何ともだけど確かにそんな感じ。

Echeveria craigiana
http://www.crassulaceae.com/botanik/pflanzen/botspezies_seite_en.asp?main=120760&menu=1&bgt=cm&genus=ECHEVERIA&gnr=1610
http://www.crassulaceae.com/botanik/pflanzen/botanzeige_scan_en.asp?gnr=1610&scan=120760-1&cat=1&name=Echeveria
http://www.crassulaceae.com/botanik/pflanzen/botanzeige_scan_en.asp?gnr=1610&scan=120760&cat=1&name=Echeveria?craigiana

E. craigiana はかなり顔の幅が広くて色んなのがある。
バルターの本に載ってる白黒写真は The Genus Echeveria の Fig.89 の葉っぱが薄い、グレーの個体っぽい。
コレとズングリ型の E. craigiana なら ‘Silver Queen’ みたいな顔になってもおかしくはないかなー。

*

Echeveria affinis
http://www.crassulaceae.com/botanik/pflanzen/botspezies_seite_en.asp?main=120050&menu=1&bgt=cm&genus=ECHEVERIA&gnr=1610
http://www.crassulaceae.com/botanik/pflanzen/botanzeige_scan_en.asp?gnr=1610&scan=120050-1&cat=1&name=Echeveria
http://www.crassulaceae.com/botanik/pflanzen/botanzeige_scan_en.asp?gnr=1610&scan=120050&cat=1&name=Echeveria?affinis
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2009-02-20T21:58:37-1.jpg

同じ Series OccidentalesE. affinis
E. craigianaE. affinis の雑種って線もなくはないか。
花茎の伸び方に E. affinis っぽさがないのは気になるけどどっちがか強く出てるのかもしれんし。
花だけならまんま E. craigiana で正直雑種って感じじゃないんだよね。


よくわかんないな。
っていうかこんなん考えてもわかるワケない。
E. craigiana のミューテーションかもわからんし。
組織培養でも芽状変異ってのは起こるらしい。
葉挿しでも起こる。
起こるときは起こる。

--

『どこの業者から来て、誰が付けた・使ってる名前なのか』まで書かれていないといけないのかもしれん。
「入手元・輸入元を隠すのは当然の権利」みたいな慣例になってるけどこれは絶対おかしい。
これは企業利益の情報保護的なアレでそういうことになってるらしくて、まあわからんでもないけど釈然としない場合も。
デリケートな付き合いの問題とかもあるかもしれんけどただ海外の業者からネットショッピングしただけ、みたいなモノまで隠されると個人的にはあまりいい気はしない。
ネットショッピング程度なら検索したり同時に出品してるモノの具合からとかでどこの業者とか結構分かる。
ロライマが多いかな。

「輸入苗。名前は購入時のものです。」→「どこから輸入したの?」→「秘密です。」
末端へのラベルの責任はどこにあるんだ。
食い物と一緒にするのもアレだけど例えばこれが苺の場合だったとする。

「このハイパートチオトメとかいうのは何?」
「入荷時の名前です(保証もしないし買うのは自己責任だぜ)」
「どこ産なの?」
「おっと、そいつぁ言えないネ」

腑に落ちない。
多肉は食べるワケじゃないし趣味のモノなんてそんなもんだ、ってとこなんだろか。
もう少し情報性重視の市場でもイイと思う。
ハオはデータはもちろん、輸入元とか作出者も付加価値を生んでるんだしさー。

--

阪神上本内野手イケメン過ぎわろた。
クレイグ・ブラゼル内野手が扇風機に戻ってね?
低めのボールはスタンドに、追い込まれたら軽打に切り替えてた去年のブラニキはどこへ。

Comments


この記事へのトラックバック