Thursday, June 30 / 2011
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ECHEVERIATITLE:
七福神について(伸びきり。花茎が長くてやや太め、真上に伸びるような感じ。純系 E. secunda にしてはやっぱり色々とデカすぎる。特大株なら花茎分岐するかも。下記参照。)
ちゃんとタラタラ調べつづけている七福神について。
昔は玉蝶とか呼ばれてたけどグチャグチャになったりしているウチに呼びやすさとかとかで結局七福神って呼ばれることが多いエケベリア。
高咲蓮華とかはエケベリアの総称。(らしい。ぴょろーんと花茎が伸びるから。)
超普及種の1つで住宅街を歩き回ってても結構見かけるタフネスプランツ。
雨晒しだと割りと腐ったりするけど転がって勝手に根付いて復活するような感じ。
学名とか園芸品種名がいまいちハッキリしてなくて、 E. secunda とか E. galuca とか E. ‘Imbricata’ とかマチマチ。
E. glauca というのは E. secunda に統合されている。
http://albino.sub.jp/cgi-bin/database.cgi?equal3=Echeveria&equal4=secunda&tid=list3
http://albino.sub.jp/cgi-bin/database.cgi?equal3=Echeveria&equal4=glauca&tid=list3
↑オレの経験上全部同じ。
環境と季節でだいぶ変わる。
このサイトは間違いが多すぎるんで参考してはいかんです。
*
ほんでワタクシ2008年に朧月×こころの他に何も弄ってない七福神の花の残骸もゴシャゴシャしたんですよ。
初めての実生でとりあえず何か生えてきてくれ的な感じで同じ鉢にテキトーに。
それでどうも朧月系じゃないのが結構あった。
他に蒔いてないんで七福神の自家受粉実生ってことになる。
七福神(開花)とその自家受粉で出来たと思われる苗(手持ち)。結構似た感じ。
ただ実生苗のほうが多少肉厚だったり葉幅が狭いのでクローンではないんだろうなって感じはする。
右下のが上の画像の実生苗で他が兄弟苗というか残りの七福神実生らしき株。
完全に顔がバラついてる。
七福神を肉厚にしたようなのとか葉幅が狭くなったようなの。
紫色が濃く出てるのもある。
これからわかるのは七福神は雑種だということ。
原種だとこんなにバラつかない。
つまり E. secunda ではないってこと。
ここまでおーけい?
***
ということは‘Imbricata’が俄然有力になってくるワケで。
Echeveria ‘Imbricata’
http://www.crassulaceae.net/index.php?option=com_content&view=article&id=1068:echeveria-imbricata-de-en-fr&catid=45:hybrids&Itemid=15
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1874年にフランスの Jean-Baptiste A. Deleuil が作出したエケベリア交配種。
最古の交配種の一つ。
交配親は E. glauca × E. metallica とされている。
今日、当時 E. glauca 、 E. metallica と呼ばれていた植物を特定することは不可能だ。
両方とも雑種であった可能性が高い―可能性があるのは E. secunda と E. gibbiflora 。
‘Imbricata’が E. secunda との特筆すべき異なる点は 茎と仔吹きが少ないことである。
これは恐らく E. gibbiflora の影響によるものだろう。花の形態もそうである。
当時 Deleuil のエケベリアは公園や庭の植栽の境界線に必須であった。
交配はより頑丈に、より装飾的な植物を作る目的で行われた。
‘Imbricata’は間違いなく成功した組み合わせだ!
この交配は Deleuil のみによって作られたのではなく、ヨーロッパ、アメリカ等他の幾人かのブリーダーにも行われていることは疑いようがない。
親のクローンは勿論違い、これが‘Imbricata’が幾らか多様な顔を持つ植物である理由である。
Margrit Bischofberger 2010年7月23日金曜日
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Eduart Zimer (New Zealand) の個体、Margrit Bischofberger の個体、Jean-Michel Moullec の個体、Jardin exotique de Roscoff の個体が載ってる。
Echeveria ‘Imbricata’
http://www.crassulaceae.net/index.php?option=com_content&view=article&id=932:echeveria-imbricata-engl-fr&catid=45:hybrids&Itemid=15
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その美しさは E. ‘Glauco-Metallica’のそれをはるかに凌ぐ。
葉は多く、コンパクト、大きい、円形、葉先に強いトゲを持ち、完全に瓦状(imbricate)。
若い中央の葉は青み掛かった緑色で、すぐにメタリックな反射を伴ってビビッドなピンク色になり、後にブロンズ色に変わる。
(1874年Deleuilのカタログより)
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ここには Eduart Zimer (New Zealand) の個体と、Alfriston Botanic Garden の個体が載ってる。
簡単に言うと今日 E. secunda と E. gibbiflora (‘Metallica’) の交配の総称が‘Imbricata’みたいな感じになってて元祖の 『 Deleuil の‘Imbricata’』はどれかわからんってこと。
‘Derosa’みたいのが色々いっぱいあるのと一緒で、色んな人がよくある組み合わせの交配でワケわからんって話。
‘Cassyz’とかも‘Imbricata’系だろう。
“その美しさは E. ‘Glauco-Metallica’のそれをはるかに凌ぐ。
葉は多く、コンパクト、大きい、円形、葉先に強いトゲを持ち、完全に瓦状(imbricate)。
若い中央の葉は青み掛かった緑色で、すぐにメタリックな反射を伴ってビビッドなピンク色になり、後にブロンズ色に変わる。”
これが Deleuil の‘Imbricata’ を探す唯一の手掛かりかなー。
確かに七福神は冬とかメッチャ瓦状みたいな感じになるんで‘Imbricata’なのかも・・・。
でも強いトゲってのと色のあたりの記述が七福神とはちょっと違うような感じだ。
んーわからん。
‘Glauco-Metallica’ってのは別の人が交配した当時の E. glauca × E. metallica で、 Deleuil が交配するより前のモノ。
こんなのもあったり更には2次交配とかが明治の始めくらいからやられてるワケでもうどうしようもないっすなぁ。
重要なのは『雑種であり、E. secunda ではない』ってことよ。
特定のクローンを指すワケじゃないしシングルコーテーションより Imbricata Group みたいな感じにするのか?
でもいやでも‘Imbricata’は Deleuil の個体に使われるべきで・・・。
Imbricata Complex みたいな感じか。
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最近実生されたっぽい真っ白なエケベリアが E. glauca とかで売ってたり多肉植物写真集2巻に載ってたりするけどアレは E. peacockii だろう。
種子の取り違えか何か。
‘Curly Locks’みたいなフリル系のヤツも『グラウカ』で出回ってたりするけどアレも意味不明で正当性皆無。
たぶんラベル差し間違い。
現在日本で原種の E. secunda って言えそうなのは錦玉園でセクンダとか十福とかで
売ってるヤツかな。
アレは昔 E. secunda で来たらしい。
古いし実験とリフレッシュを兼ねて自家受粉で実生とかしてみると良さそう。
もう1つはピーコッキーとか風車とか姫養老とかで売ってるヤツ。
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2008-06-04T19:16:24-1.jpg
上の乗っけてるのがそう(下は七福神)。
コレは E. peacockii ではなくて完全に E. secunda 系。
雑種臭さが薄いんでたぶん E. secunda に統合された原種の1つだと思う。
E. pumila とかその辺?
和名とか商品名はどうでもいいけど E. peacockii と勘違いさせるようなラベルは破棄するべき。
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七福ナントカ、ナントカセブン、大和神、花和神とかそこら辺の交配種も E. secunda の交配種ではないってことになってくる。
そこんとこ表記するのに注意せんとイカン。
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http://images.google.com/images?hl=ja&ie=sjis&oe=sjis&q=ECHEVERIA%20'COMPTON%20CAROUSEL'&tbm=isch
‘Compton Carousel’も E. secunda とか E. glauca の斑入りみたいな書き方が多いけど‘Imbricata’系。
というかまんま七福神かな。
韓国でダブついたのが日本に流れてきてアホほど増えて値崩れ待ち。
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久々に食うとピーナッツってウメェなおい!
なあ、おい!
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