

Echeveria hyb. "Chiwawarinze" also "Momotarō"
probably E. colorata ‘Lindsayana’ x chihuahuaensis
シングルというよりダブルかな。
正名と言えるようなのはなさそう。
ようやっと新年会でゲッツしたものが登場。
●●リンゼ系。
ラウリンゼ、プレリンゼ、チワワリンゼがある。
他は聞いたことない。
ワイルドカード検索してないけど。
聞いた話によるとこの3つは E. lindsayana (now, E. colorata ) に出来てた種子を蒔いてみて、出てきたモノをそれぞれ花粉親を推測してみたとかなんとか。
【ラウリンゼ】 E. colorata ‘Lindsayana’ x laui
【プレリンゼ】 E. colorata ‘Lindsayana’ x pulidonis
【チワワリンゼ】 E. colorata ‘Lindsayana’ x chihuahuaensis
確かにそんな感じ。
流通具合からすると日本産っぽい雰囲気。
何かしらの出版物に載ったかどうかは知らない。
載ったとしても『ラウリンゼ』とかカタカナ表記されてそうだし‘Lau-Lindsay’じゃなくて‘Raurinze’になるんかな。
種名の省略系をくっつけたヤツはモヤっとしちゃうね。
http://www.haworthia.net/journal.s3.html
ベンケイソウ科もこんな感じでしっかりして欲しい。
そう言ったら ICN みたいに E. colorata ‘Lindsayana’ みたいな種名の後ろに‘〜’で旧学名書くやり方はあかんだろうけど。
見た目もある程度一定で、だいたいが確定してるモノだし“〜”ってのも。
何より分かり易いんで妥協案としては悪くない。
統合統合アンド統合で『認識されてる顔』に対して『学名が少なくなっていく』方向で進んできてるベンケイソウ科はハオルチアとはちょっと事情も違うし。
ベンケイソウ科の園芸上のチョイ悪慣例みたいな感じでお目こぼしの程を。
Echeveria chihuahuaensis
http://www.crassulaceae.com/botanik/pflanzen/botspezies_seite_en.asp?main=120640&menu=1&bgt=cm&genus=ECHEVERIA&gnr=1610
Echeveria colorata
http://crassulaceae.ch/index.php?TPL=113&x270_id=1102&x270_listsearch=1
http://www.crassulaceae.com/botanik/pflanzen/botspezies_seite_en.asp?main=120700&menu=1&bgt=cm&genus=ECHEVERIA&gnr=1610
Echeveria colorata ‘Mexican Giant’
http://crassulaceae.ch/index.php?TPL=113&x270_id=790&x270_listsearch=1
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で、雑種の実生ってことで姉妹株が出来てるんだかないんだか。
プレリンゼは個体差というようなことは聞かない。
見かけるモノに関してはだいたいクローンっぽい印象。
ラウリンゼは「ん?」ってのがちょいちょいある。
結構丸いのとか葉っぱが短めで枚数多いのとか。
ウチの個体なんかは花粉が殆ど出ない雄性不稔っぽい感じなんだけどイベントなんかで見かけたラウリンゼは花粉ボフボフ出てたり。
なので個体差があるというか姉妹株も含めて【ラウリンゼ】で出回ってるような印象。
まあでも多少の差はあれど、どの株も一目で【ラウリンゼ】として認識出来る姿はしている。
チワワリンゼに関しては結構モヤってる。
明らかにトゲが太い個体とか見たことあるし、お話を伺ってもそんな感じだし個体差はそれなりにあると見るべきかな。
そんで、とある業者さんが中国から持ち帰ったのが【桃太郎】(って名前付けられたモノ)。
これはどうも日本にあったチワワリンゼの1つと全く同じだったらしい。
つまり日本からチワワリンゼが中国に行ってそれを知らずに逆輸入しちゃった、みたいな感じの可能性が高いんだそうな。
なので「チワワリンゼの中の1つが桃太郎」、みたいに捉えておくのが良いのかもしれない。
分かり難く言うと E. ‘Momotarō’(Chiwawarinze Group) みたいなことかな。
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ちなみにはルビーブラッシュってのは E. chihuahuaensis ‘Ruby Blush’のことで原種のセレクト。
http://crassulaceae.ch/index.php?TPL=113&x270_id=933&x270_listsearch=1
新サイトにはまだ画像はない。
http://crassulaceae.net/echeveriamenu/89-photos/999-echeveria-rubyblush-ph
旧サイトには載ってるけどなんと最初の画像が完全に桃太郎。
おっと〜?
http://crassulaceae.net/forum/viewtopic.php?id=1429
このトピックで揉めてる。
http://crassulaceae.net/forum/viewtopic.php?id=1201
ここでも桃太郎っぽいモノを Margrit が「リンゼアナちゃうの?」みたいなこと言うてる。
桃太郎も出自は謎なのでひょっとして‘Ruby Blush’?となってくるワケで。
そこでちょっとアレしてみようかと。
完全に‘Ruby Blush’と言える個体の写真が載ってるとこ。
E. colorata と E. chihuahuaensis の比較もやってる。
http://crassulaceae.net/echeveriamenu/46-speciesecheveria/609-a-revison-of-echeveria-colorata-engl
http://www.crassulaceae.com/botanik/pflanzen/botanzeige_scan_en.asp?gnr=1610&scan=120710-2&cat=1&name=Echeveria
‘Ruby Blush’画像直リンするとコレ。
http://crassulaceae.net/images/stories/Echeveria/nb/Echeveria_chihuahuaensis_fig5_n1650.jpg
桃太郎っぽさは全然感じない。
Koehres の Echeveria chihuahuaensis ‘Ruby Blush’
http://www.koehres-kaktus.de/shop/images/Bildergallerie/koehres-kaktus-Bilder/Sukkulenten/Echeveria%20chihuahuensis%20Ruby%20Blush.-.-.01.jpg
http://www.koehres-kaktus.de/shop/images/Bildergallerie/koehres-kaktus-Bilder/Sukkulenten/Echeveria%20chihuahuensis%20Ruby%20Blush.-.-.03.jpg
1枚目は葉幅も広くてリアル‘Ruby Blush’近い雰囲気。
ちなみに国内普及品の E. chihuahuaensis (?〜2009年8月 没)
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2009-03-24T20:13:57-1.jpg
たぶん普通に普及してるチワワが‘Ruby Blush’みたいなもんなんじゃないかと思う。
錦晃星で売ってるのも E. pulvinata っていうよりは E. pulvinata ‘Ruby’って感じの色付きだし。
Ruby Blush!なんていうと凄そうだけど粉多くて白めの肌でトゲが赤い、くらいの選抜なんじゃないかと思う。
E. chihuahuaensis は真緑のヤツとかもある。
普及品とはいえそれなりに選抜されて園芸・商業的に有利そうな個体が増やされてるというのは普通のことみたい。
Sedum suaveolens とか原著にもそう書いてある。
で、良いモノ(で良く増える)だから普及してる。
E. pulidonis のグリーンな葉っぱのヤツが人気だけど色付き、シルエット等は花うららのほうが完全に良型(価値観にもよるだろうけど)。
この辺は「値段が高いからイイモノ」ということではなくて単純に流通量で相場が決まってる。
逆にグリーンな E. pulidonis しか知らないで花うららを見たとしたらそらもうチビると思う。
*
左下が E. lindsayana だったヤツ。
http://crassulaceae.net/images/stories/Echeveria/nb/Echeveria_colorata_fig2_n2650.jpg
成長点の辺りのギュウギュウ感とか桃太郎っぽいかも。
ちなみにKoehres の Echeveria colorata ‘Lindsayana’
http://www.koehres-kaktus.de/shop/images/Bildergallerie/koehres-kaktus-Bilder/Sukkulenten/Echeveria%20colorata%20'Lindsayana'.-.-.01.jpg
http://www.koehres-kaktus.de/shop/images/Bildergallerie/koehres-kaktus-Bilder/Sukkulenten/Echeveria%20colorata%20'Lindsayana'.-.-.02.jpg
思ったより桃太郎っぽかった。
葉っぱの長くてトゲが弱い桃太郎くらいの感じだ。
花を見ても ICN の桃太郎にしか見えない‘Ruby Blush’は E. colorata っぽい花してる。
E. chihuahuaensis の花はもうちょっと細長くてドス赤っぽい感じだろう。
calyx も小さいし全体的に E. colorata 寄りの花に見える。
花の付き方も E. chihuahuaensis より E. colorata っぽい。
やっぱ桃太郎は E. chihuahuaensis ‘Ruby Blush’ではくて E. colorata ‘Lindsayana’と E. chihuahuaensis の雑種と見るべきだと思うね。
花はウチでも咲いたら載せる。
http://images.google.com/images?q=chihuahuaensis+Ruby+Blush
こうして見ると海外で桃太郎が‘Ruby Blush’ラベルになってるケースは多そうな感じ。
‘Ruby Blush’引っ張るときも注意したほうがいいかも。
個人的には国内普及のチワワで十分ルビーブラッシングだと思うけど。
そんな結構ナイスな普及チワワだけど、見る人が見ると「いきなり分頭みたいな仔吹きしたりするからそんなナイス個体って程でもないです」って感じらしいです。
へぇー。
確かにチワワよくそんなんなってるし桃太郎も結構バッキリ仔吹きなイメージ。
単頭性の個体を選抜するって大変そう。
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前置きが長くなったんだけど桃太郎は可愛い。
改めて考えてみると E. colorata と E. chihuahuaensis っていう近いモノ同士の交配ってのもちょっとイイ。
なんか妙に安いし値段以上の観賞価値は十分にあると思う。
個人的には今年は E. ‘Lola’ に E. chihuahuaensis 掛けたいと思ってるのよ。
トゲ系がやりたい。
トゲ系といえばザラゴゼー系な風潮だけど個人的にはチワワ系のトゲのが好き。
素性が不明瞭だったり名前がフワついてるのは使いたくないんだけど、ズシっとして E. colorata に E. chihuahuaensis のトゲと足したような桃太郎は交配親として正直魅力的。
E. chihuahuaensis の開花株ってのも微妙にに手に入れづらい感じもするし。
なので E. chihuahuaensis の開花株も春までに見かけたらそっち使おうと思うけど見つからなかったら桃太郎でもいいかなと。
地の色が緑っぽくならないで欲しいなぁ。
E. colorata ‘Lindsayana’x chihuahuaensis (‘Ruby Blush’?) でほぼ間違いないと思うんで自家受粉実生でバラつき確認まではしたくないかな・・・。
交配に使ってれば E. colorata っぽい雰囲気の個体出るかもね。
とにかく単純な観賞価値としてもナイス!交配親保険としてもアリ、の2段構え。
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最近は見かけないけど一時期桃太郎みたいの(て言うかまんま桃太郎)が ‘Tippy’で販売されてた。
「‘Tippy’には色んなタイプがあるのかな?」っていう人が結構いたけど「タイプ違いがある」んではなく、そういうパターンはまずは「ラベルが間違っている」と疑うべき。
Echeveria ‘Tippy’
http://crassulaceae.ch/index.php?TPL=113&x270_id=164&x270_listsearch=1
E. ‘Tippy’と言えばコレのみ。
交配親は個人的には E. colorata と E. derenbergii かなって思う。
ローラと桃太郎の交配でもこんな感じの個体は出るだろうね。
もう少しダルマでトゲっぽいのを期待してる。
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Echeveria ‘Ileen’
http://crassulaceae.ch/index.php?TPL=113&x270_id=634&x270_listsearch=1
これたぶんプレリンゼ。
親の表記を見ると 『Puli-lindsay』みたいなラベルは一緒に届いたみたいだけど、ただの交配の組み合わせで品種名・個体名の類いとは認識されなかったっぽい。
日本作出(らしきモノ)がちょいちょい海外で「由来名称不明だったんで名前付け直しました」みたいなことになってるけどもうちょっとなんとかならんのかな。
多肉ナントカ会同士で exchange ってことじゃなくて散発的に個人レベルで輸出入してるからこんなんなってんのかな。
ブリドザヤナとかプリドサヤナってのは pulidonis-lindsayana でプレリンゼと同じ。
たまにエケベリア関係でRHSって見かけるけど何じゃ?と思ったら Royal Horticultual Society のことみたい。
Dick Wright 系の R&T ってのはなんだろう?
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桃鉄で好きなカードはとびちりカード。
ギャンブルなようでいて結構ボンビー避けたり稚内に閉じ込めたり場を膠着させられるんで便利だと思う。
自分も困ったりしてそれもまた笑えるし。
みんなのおすすめセレクション 桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻

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