TITLE:

HASTA SPEAR
120221_135759_ed.jpg



















H. hastata (H. bolusii v. pringlei sensu Bayer)
MBB6561 Baviaanskrans

今熱い濃い緑系ハオの補強選手。
ただ画像よりは現物は明るい緑で、 H. lapis ほどコントラストは効いてない。
夏濃い目になるかな?
hastate は「矛形の、矢尻形の」とかそんな意味。
基部の膨らんだ鋭角三角形、みたいなニュアンス。

http://images.google.com/images?q=hastate

F屋本の写真とかわかり易いと思うんだけど攻撃的な葉のカタチしててピッタリな学名だと思う!
葉先が尖ってて透明なトゲが生えてるハオは好きだね。
H. hastata は窓の基部のとこの幅がなんかこう、絶妙な太さでそこにトゲもあって武器っぽい感じがたまらんね。
ただ現物見るとそんなに葉っぱは太くない。
思ってたより葉っぱは細めだった。
画像にするとちょっとダルマっぽく見えたりする。
不思議。


かなり詰め詰め加湿栽培されてるみたいで現在透明ペタンコ。
少し掘ってみたら結構深めに植えて窓を出すような感じに植えてるみたい。
潜った?
ホントはもうちょい葉っぱ細長い植物で束っぽくなると思う。
ヤリの束みたいにしたいんで浅めに植え替える予定。
深めに植えてた株は浅めに植えなおすとアフロ・キノコなシルエットでカッコ悪くなるから困る。
まあウチでは室内栽培されるんでそのうち萎んだりユルくなったりして葉っぱは伸びてある意味もう少しそれっぽくなるんじゃないかと思う。
作りの良し悪しは別として。


『ハスタータ』とかで全然関係なさそうなボルシー系の交雑種みたいのも売ってるけど・・・まあ原種には見えないかな。
「最初に入ってきたハスタータはアレ」みたいな話を何かで聞いた気がするんだけどよくわかんない。
とりあえず H. hastata ではないと思う。

H. hastata
http://www.eden-plants.com/en/shop/show.php5?d=5710
http://www.haworthia.info/en/gallery/haworthia_ib6800.html
http://www.haworthia.cz/en/galeried.php?cSoubor=HPIM3085.jpg

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ハオルシア協会で Obtusa COMPLEX の抜粋が公開された。

http://www.haworthia.net/journal.html

一番下。
「オブツーサの仲間」ってことで H. ikra とか H. dielsiana とか H. joeyae のいわゆる「オブツーサ」で呼ばれてるのを浅い層向けに説明してるのかなって思ったら全然違ってた。
Bayer で言うところの H. cooperi 、 Breuer で言うところの Setion Limpidae って感じでビックリした。
暫定的なものだそうですけど非会員には新鮮で面白い(重要な改訂部分はBBSで触れられてるんでそっちもみよう)。


H. lapisH. luriH. lazulisH. sabrina n.n.H. hastata

H. hastata はこんな感じで Lazulis subseries に置かれてます。
H. lapisH. lazulis は割りと見かける機会もあるし、そんな感じなんで注目はH. sabrina か。
ここで窓が大きくなったってことかな。

H. sabrina IB13664 N10 at Boesmansrivier, S of Carmel
http://www.eden-plants.com/en/shop/show.php5?d=4700

いわゆるピリフェラっぽい顔なんだけどもっとノギっぽい、シャープな個体もある。
H. sabrina の産地に Kommadagga とも書いてあるんだけど MBB6987 Commadagga(Kommadagga?) も H. sabrina なのかな?

http://haworthiaupdates.wordpress.com/2011/10/30/chapter-7-continuity-of-haworthia-on-the-zuurberg/fig-22-mbb6987-h-aristatacooperi-var-pilifera-commadagga/

IB13664 でもかなりこんな感じの個体見たことある。
そういえばダルマっぽいというか葉っぱの短めでちょっと丸っこい H. hastata 見たことあるなぁ。
あんまり見かけないけど H. hastata も個体差強いんだろうなぁ。

H. hastataH. joeyaeH. dielsiana に進化(?)してるってのも興味深い。
有刺クーペリーは特異個体らしいんだけどその辺のトゲとかのアレもこういう辺りにルーツがあったりするのかな?
H. sabrina 寄りの H. dielsiana みたいな感じに見えんこともないような。
H. lapis 系の古い遺伝子みたいのが隔世遺伝みたいに強めに発現しててバキバキ葉脈+トゲになってるんじゃないかなとか思ってる。
H. dielsiana の成り立ちのヒントがこの辺にあったりするのかもわからんね。
なので地理とかわからんけど見た目だけなら H. sabrinaH. dielsiana って感じがするかなぁ。

ハオルッチャは群落が隔離というか孤立したようになっててそれが種の分類の1要素になってるってことなんだけど、個体差・バラつきとかも含めて群落の具合をはかると緩やかに連続しているような感じがしてくるんで面白い。
離れているようで繋がってる。
木を見て森を見ずというか、株を見て群落を見ず、みたいなことかも。
沢山の群落を引きで観察すればグラデーションのように見えてくるのかもしれない。
静岡辺りでうどんのツユの色が関西と関東の中間になるように。
なんだこの例え。

Somerst East のトゲちゃん
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2011-10-23T21:57:22-1.jpg

ラピッさん
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2012-02-01T18:22:31-1.jpg

H. lazulis MBB6852 Stonefontein, S of Somerset East
http://www.eden-plants.com/en/shop/show.php5?d=2911
ノギもなくて正直つまらん感じの個体。

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H. turcosa n.n. IB6989 Companies Drift
http://www.haworthia.info/en/gallery/haworthia_ib6989.html

Grid 的に H. sabrina の近くに生えてる植物。
H. hisui っぽく見えるけどどんな感じに個体差あるんだろう。

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重要に位置にあるっぽい H. luri っていうのがなかなか手強い。

H. luri IB13694
http://www.haworthia.info/en/gallery/haworthia_ib13694.html

http://haworthia-net.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=12629410
http://haworthia-net.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=13126122

結局 H. luri と言えるのは MH03-448 Addo (詳しくはDead Man's Gulch ?) と JDV90/43 Addo ってことでいいのかな。

http://www.haworthia.cz/en/galerie-podle-druhu-detail.php?cRod=Haworthia&cDruh=luri

たぶん H. luri でいいと思うんだけどこっちのほうが Breuer の写真よりわかりやすいかな。

JDV96/60 と JDV96/90 は検索してみてもモヤっとしてて。
JDV96/60 は Soutkloof, Addo で JDV96/90 は Dead Man's Gulch ってことかな。
間違いのおきそうなナンバーだけに気になる。
JDV96/60 Soutkloof, Addo はパッと見 H. lazulisH. hastata の中間みたいな感じもして面白い。

DMC08492 Addo Station はだいぶズングリした感じで H. stayneri に関係しているそうなので気になるね。
JIL225 Addo Station もだいぶ似てるし同じモノかな?

Addo 周辺の植物は見かけたら買おうかなと思ってるけどなかなか出会わんね。
しかし Dead Man's Gulch ってすごい地名だ。
オカルトスポットみたい。

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ついでに『デッドマンズQ』を思い出したワケなんだけど吉良さんがアレしてるらしいジョジョリオンは読んだほうがええかな?
SBRは大統領と戦ってる辺りで頓挫してる。

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Comments

  • DMH

    Addoの植物についてはハオルシア研究26号にまとめ(整理)が載っていますので、参照してください(もし持っていなかったら、知り合いの会員の方に見せてもらってください)。
    H. hastataは割と特徴のはっきりした種で、ぱっと見でもすぐそれとわかります。種名は矢尻型の意味で、葉先の透明部分(窓)が葉辺の部分だけ下に伸び、全体で矢尻型になるのでこの名にしました。

    KommadaggaとCommadaggaは同じです(どちらかがアフリカーンス表記で、他は英語表記)。

    なおJDV96/60はNW Ripon stationのH. cooperiですから、JDV96/90のH. addoria n.n.(ルリもどき)と誰かが混同したのだろうと思います。
    2012年03月08日
  • 1911

    なるほどトゲの辺りの窓が他の種よりハッキリした感じですね。
    あまり膨らませずにシャープな矢尻っぽくしていこうと思います。
    身近に会員の方はいないです・・・かね
    やっぱり資料はきちんとしたかたちで集めないといけませんね。

    JDV96/60 は 『H. cooperi v. pilifera North-West of Ripppon Station MBB6557(JDV96/060)』というヤツでしたか。
    60の前に0がつくパターンは頭の中になかったんで調べていて勉強になりました。
    こういうのは検索するとき不便不便だったり。
    Ripon Station ですか。
    この辺りの植物も H. lapis っぽくみえる個体やら H. hisui っぽい個体やら色々で面白いですよね。
    アフリカーンスな地名も覚えられるように時折単語に分解して意味を調べたりしていますが・・・なかなか難しいです。
    H. addoria という名前も洒落てていいですね!
    2012年03月11日
  • DMH

    H. addoria は初めこの植物がH. luriとは違うのではないかと最初に指摘した花井氏にちなんで、H. hanaiiとしようとしたのですが、あるいはやはりH. luriと同じだった、という可能性もあり、そうなるとH. hanaii という名がもう他に使えなくなってしまうので、それを避けるためにH. addoriaにした次第です。
    ハオルシアも種数がずいぶん増えてきたので、種名を考えるのも結構むつかしくなってきました。Breuerのように産地に -ensis を付けるのは簡単ですが、そうすると同じ産地に別種が発見された場合に非常に混同しやすくなってしまいます。それでなるべく産地名を避けたいのですが、種数が増えすぎてどうもそうも言ってられない状況になってきました。
    2012年03月12日
  • 1911

    数年前花井さんに「H. hanaii はまだないんですか?」なんて冗談を言っていたんですが近いうちに使われるのかもしれないんですね。
    すごいなぁ。

    産地が重要なハオルシアなら -ensis はわかり易いかと思ってましたけどなるほど似たような植物が多い地域だと -ensis は誤解を生みやすいですね。
    意味合いが2つくらいあったりして綴りも短いとスマートな印象になりますけどそういうのはやっぱり難しいですよね。
    先日書店で見かけたネーミング辞典(単語をラテン語を含む各国語に翻訳して表にしたもの)をパラパラと捲ってみたんですが幾つか「これは種小名に使えそうかな」と思える言葉があったりして面白かったです。
    2012年03月14日

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