Thursday, March 22 / 2012
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HAWORTHIATITLE:
豚の背中Haworthia hogsia
JDV91/82 Hogsback
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2008-02-21T18:22:01-1.jpg
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2008-09-15T19:45:10-1.jpg
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2009-09-09T20:49:27-1.jpg
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2010-03-30T19:55:42-1.jpg
4年も栽培してた。
H. denuda (予定)→H. caerulea →H. pallens →H. elegans →H. specksii
っていう黄緑色でノギなんかの少なくて葉のとのこと。
で、H. hogsia と H. speciosa もこの系統らしい。
H. elegans と H. specksii の間辺りじゃないかと思う。
H. hogsia も栽培した感じでは確かに明るめの黄緑色〜赤みが差す、って感じ色合いでかなり無茶させないと紫っぽい色にはならない。
ちなみにコレは屋外半野晒し栽培。
この辺の種は皮が薄いらしいんだけど H. hogsia さんは表皮は物凄い厚くて硬いし葉先も丸め。
なので「葉っぱ長めのクーペリ」みたいな印象がどうしても強くなる。
下手なピリフェラとかオブツーサの類いより厚いくらいの感じ。
H. elegans と H. hogsia は クーペリ系の影響を受けてるらしいのでその辺がアレなのかも。
先日植え替えて、目一杯深めに植えてみた。
成長点が地表より下!
詰まりまくれ!
ゴミ溜まらないで!
Haworthia caerulea IB06987
2 km N of the entrance to Helspoort, NW of Grahamstown
http://www.eden-plants.com/en/shop/show.php5?d=5643
以前は全然興味のない種だったけど位置付けが分かってきたりしてだいぶ気になる植物になってきた!
H. caerulea としてはどうなのって気もするけど相変わらず根元がトゲっぽい個体が好きだなぁ。
Helskloof, a few Km N of Grahamstown ex Lavranos, 1989 , CG 2215
http://public.fotki.com/Grootscholten/plant-collections/haworthia-cooperi/cooperi22.html#media
ええ感じ。Helskloof と Helspoort は同じようなもんじゃないかと思う。
Helspoort ex Christian Prud`Hon PE0861
http://public.fotki.com/Grootscholten/plant-collections/haworthia-cooperi/cooperi28.html#media
細い!
http://haworthiaupdates.wordpress.com/2011/10/30/chapter-8-ecotypes-in-haworthia/
現地。かっこいいね。Fig. 3 がイイ!
謎の枠が写ってる画像あるけど写真をデジカメで撮影してるのかな。
【Fig. 6. H. gracilis var. gracilis Type, Berlin.】っていうのが熱い。
H. gracilis っていうのはテンコシャンコな説明・記録がされてる植物らしく、ワケわからんらしい。
Bayer は Helspoort のコレ、つまり H. caerulea が H. gracilis (今は H. cooperi v. gracilis ?) の epitype にしてるらしいんだけどタイプ写真見ると違うような気がする。
微毛っぽいのが生えてて窓をそんなに大きくなくて格子模様みたいになってるように見えるんで H. ciliata とかその辺のほうが近いように見える。
http://haworthiaupdates.wordpress.com/2011/10/30/chapter-7-continuity-of-haworthia-on-the-zuurberg/fig-18-mbb7017-h-cooperi-graciloidpuberula-klipfontein/
http://haworthiaupdates.wordpress.com/2011/11/02/chapter-10-small-hairy-things/fig-14-mbb7017-h-cooperi-puberula-klipfontein-kaboega/
いざ並べてみたら思ったより似てた。
個体差とか1929年以前に Klipfontein やら De Plaat が探索されたのかとか考証すると微妙なんだろうけど。
もう少し当時拓けてた場所でこんな感じの植物・・・。
結局 H. gracilis ってどこの植物だったんだろう。
Haworthia pallens DMC07705 IB12635
Glen Craig, Beaconsfield, NE of Grahamstown
http://www.eden-plants.com/en/shop/show.php5?d=7570
http://public.fotki.com/Grootscholten/plant-collections/haworthia-cooperi/cooperi--9.html
Haworthia pallens HABITAT
http://haworthia-gasteria.blogspot.com/2008/07/haworthia-pallens.html
Haworthia elegans
http://www.haworthia.cz/en/galeried.php?cSoubor=HPIM3074.jpg
http://images.google.com/images?q=%22konnap+river+bridge%22
H. elegans はなんとも言い難い感じで、ピリフェラっぽいのとか H. hisui を緑色にしたようなのとか結構色々。
Haworthia speciosa n.n. IB06954
Old Thomas River road
http://www.eden-plants.com/en/shop/show.php5?d=2658
Haworthia speciosa n.n. IB06955
Old Thomas River road, 1 km further from IB6954
http://www.eden-plants.com/en/shop/show.php5?d=2657
Haworthia speciosa HABITAT
http://haworthia-gasteria.blogspot.com/2008/01/habitats-part-2.html
Haworthia specksii IB5325
15 km SES of Queenstown, near Paloti farm
http://www.haworthia.info/en/gallery/haworthia_ib5325.html
H. speciosa はだいぶ H. specksii っぽい感じで、以前 Eden での販売名も H. specksii だったかな。
H. specksii 一歩手前くらい?
H. malvina なんかも以前は H. specksii で販売されてて「結局 H. spckesii ってのは何なんだ?」って感じだったんだけど Queenstown の南に生えてる黄緑でノギの少ないの、ってことでわかったきた感じです。
もちろん元の名前よりは近づいてるんだろうし、後になってから判明した事実もあるんだろうけど H. specksii 辺りの新しい学名が暫定名っぽい使われ方をするとちょっと混乱する。
Eden で売られている H. salina もそういう「 H. pilifera よりは全然マシ」くらいの暫定名じゃないかと思って身構えていたんだけどどうも大体 H. salina で落ち着きそうということで。
周囲ではその辺を追うのが面倒だという人のほうが多いんだけど、個人的にはなんで別種になったのかとかを考えるのは楽しみでもある。
H. salina はすごく面白い植物なんで近いうちにダラダラ書こうかと思います。
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Masterキートンの新しいの始まったみたいだけどまだ読んでない。
Masterキートン面白いよね・・・って言ってるの何回目だ。
つーかここにきてハンタ休載再開って!
Comments
DMH
しかし記載というのは、記載文や産地名以上にtype標本が絶対的基準です。H. gracilis の場合もBreuer et.al. によって指定されたlectotypeの写真を基本にすべきです。
このlectotype【Fig. 6. H. gracilis var. gracilis Type, Berlin.】の写真を見ると、H. gracilis というのはH. isabellae と同じように細かな鋸歯の生えた植物だということがわかります。Hellspoort の植物(H. caerulea)の中にも多少まばらに鋸歯の生えた個体はありますが、lectotypeほど狭い間隔で生える個体はありません。つまりHellspoort の植物はH. graciis ではないということです。
私の意見では、このように細かな鋸歯があり、葉先に小さな窓のある軟質な葉の植物はHankey周辺にたくさん群落のある植物群、すなわちH.isabellaeであると見ています。H. gracilisの方が記載は早いのですが、無毛の型をH. gracilis と呼ぶ呼び方がBayerによって広まっているので、混乱を避けるために細かな鋸歯のあるHankey周辺の植物を従前通りH. isabellae とし、Hellspoort の無毛の植物は新たにH. caerulea とした次第です。
なお、H. gracilis のletotype に一番近いのは私見ではHankey, Miltonの植物で、H. isabellae のtype(Triebner 910)に一番近いのはHankeyのPhilip Tunnel 産の植物だと考えています。またBayer の指定したH. isabellae のneotype は林のH. arabesqua です。H. isabellae と H. arabesqua はよく似ていますが、着色の仕方が違い、また花期がかなり異なり、重なりません。
1911
やはり H. caerulea は H. caerulea で、H. gracilis には見えませんよね。
The Genus Haworthia BOOK1だと MBB6801(Milton, Hankey) は H. isabellae になっていたので H. isabellae なのかなと思っていました。
アレが H. gracilis かもしれないとは。
やはり記載の古い種は色々とやっかいですね。
うーん。
でもそれゆえ古い種が特定されるのは感慨深くて良いですね。
「当時の著者はこの植物をアレコレ観察して記載したんだなぁ」とか思いながら眺めるとロマンを感じますね。
学名に込められた意味合いもグッと具体的に感じられたり。