Wednesday, June 20 / 2012
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booksBOOK1 に引き続き一緒に輸入してもらいました。
ありがとう!
裏表紙は Part1 が H. nigra 、Part2 が H. davidii 。
変更点としては BOOK1 はツルテカしたちょっと硬い紙質だけど BOOK2 は若干薄く、サラついた感じ。
表面のアレの違いかな。
あと BOOK1 は厚紙表紙の糊付け綴じ(?)だけど BOOK2 はホチキス綴じ。
その辺はまぁたいしたアレでもないんですが、肝心の写真はクオリティアップしてます。
BOOK1 の写真は正直小さい上に不鮮明な部分があったりするけど BOOK2 は結構改善されてる。
紙質も相まってか印刷のノリが良くなってる気がする。
個人的にはIBナンバーと採集ナンバー+地名が網羅されてる感じなのが便利。
Part2 P.116 の『IB16976 GM676 Heimersrivier』が H. sp. になってる。
これは H. truterorum だよね。
http://www.ipni.org/ipni/idPlantNameSearch.do?id=77117106-1&back_page=%2Fipni%2FeditAdvPlantNameSearch.do%3Ffind_infragenus%3D%26find_isAPNIRecord%3Dtrue%26find_geoUnit%3D%26find_includePublicationAuthors%3Dtrue%26find_addedSince%3D%26find_family%3D%26find_genus%3Dhaworthia%26find_sortByFamily%3Dtrue%26find_isGCIRecord%3Dtrue%26find_infrafamily%3D%26find_rankToReturn%3Dall%26find_publicationTitle%3D%26find_authorAbbrev%3Dbreuer%26find_infraspecies%3D%26find_includeBasionymAuthors%3Dtrue%26find_modifiedSince%3D%26find_isIKRecord%3Dtrue%26find_species%3D%26output_format%3Dnormal
http://www.cactuspro.com/forum/read.php?1,404895,404900
現地株のオーラがただ事ではない感じ。
"truter i orum" じゃなくて truterorum が正しいんかな。
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BOOK1 から引き続き気になったこと。
H. fluffa 。
IB13187 = MBB6910 の写真がおかしくない?
繊毛の生えたイザベレ様の草ハオだと思うんだけどデキピ系が載ってる。
MBB6914 も H. fluffa に纏められてるけど地域の纏まりのアレ?
やっぱり Breuer は H. pallida でなくて H. herbacea を使うみたい。
あと H. lapis になってるメンツにかなりビックラこいた。
【JDV97-074 Damplaas】が H. violacea ではなくて H. amethysta になってる。
ニシさんのとこのカタログや、奈良オクだと 【Trakaskuilen ( , S. Fort Beaufort) 】のヤツが H. amethysta となってるんだけどこの本では H. cyanea になってる。
種としては Breuer も受け入れてるけど基準として考えてる産地が微妙に違うとかそういうことなのかな???
俺のメモが古いだけ?
【MBB6938 Woedjieskoof, NE Uniondale】 も H. violetta じゃなくて H. incrassa 、【MBB6937 Vetvlei, N Uniondale】 も H. incrassa になってる。
うーん。
現段階の落とし所がこう、って感じなのかな?
【IB13189 PVB7040 H. setocula 】と、 【IB15485 PVB7040 H. teres 】ってどういうことなんだろう?
採集番号が同じで別種になるケースってあるんだろか?
新種というか新命名、裸名も新しいのがそこそこ載ってる一方、H. stayneri とか H. villosa は載ってないなあ。
H. suburalis とか個人的に良くわからん種なんかも載ってない。
ってことは受け入れてないのか。
H. cooperoides n.n. ?‘Murasame’? H. harryi ?
・・・そんな感じで新しくわかった種とか逆によくわからなくなった種とか色々出てきた感じで・・・かなり楽しいです。
読み込んでいくともっとたくさん疑問も出てくるだろうなぁ。
とにかく原種派にはオススメの本です。
載ってるナンバーで画像検索してみたり楽しいですよ。
予定では30種くらい新しく記載する本があと1冊出るらしいですよ。
間に合わなかった種の写真なんかも載るのかな。
ハオルシアやめるなんて話も見たけどその本で終わりなのかな?
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冷凍のタイヤキって解凍しないでも食べれそう。
Comments
DMH
いろいろコメントしたいのですが、27号の編集と品種名総覧の仕上げに忙しくてとても時間が取れません。で、1点だけコメント。
”【JDV97-074 Damplaas】が H. violacea ではなくて H. amethysta になってる。”件ですが、これは私も何回も指摘しているのですが、Breuerは納得していないようです。
その原因はDamplaasという地名がCradockの南に見つからないので、Uniondaleの北約40km(つまりBeaufort Westの南東)のDamplaasがそこだと考えているからです。このあたりはCyanea系の植物の産地ですから、これ('violacea)をamethystaだと考えたのでしょう。
確かに今の地図ではDamplaasという名はCradockの南にはありません。しかし古いバージョンの地図(1980年以前の印刷)ではDamplaasという地名はCradockの南約10kmにあり、SheilamがはじめにJDV97-074を売り出した時(2003年)にはDamplaas, Cradockとなっていました。CradockのあたりはH. batteniae系植物の産地であり、H. violaceaもその近縁種なので、形態的にも、産地的にも全く矛盾はありません。
1911
品種名総覧は相当な大変な作業でしょうねぇ・・・。
物理的な作業量以上に、品種名の商品名的な側面も考えれば色々と揉めるところも多そうですし。
この辺りは日本の多肉業界でもかなり遅れがちなところだと思うのでハオルシア協会で規範を示して戴ければと思います。
ベンケイソウ科では認識の甘さのツケが払いきれない段階にきてるような雰囲気です。
H. amethysta &H. violacea の件、ようやく納得がいきました。
ありがとうございます。
この本以外にも数年前から取り違えてるような表記は時折見かけていたので本当に不思議でした。
地図が変わっていたのが原因とは想像がつきませんでした・・・なるほど!
DMH
南アフリカでも鉄道の合理化(統廃合)が進んでおり、多くの地方路線が廃止になっています。それに伴い、駅も廃止となり、地図上から名前が消えるケースが相次いでいます。
南アフリカの地方路線の駅の多くは無人駅で、周りには何もなく、原野の中にポツンと駅舎だけがあることが多いです。周りに何もないので駅の名前はその駅だけのもので、周辺に同じ地名の部落とか農場があるわけではありません。したがって線路が廃止され、駅が廃止されるとその地名はまったく地図上から消えてしまうわけです。
よく知られている例ではWorcesterの東のMowers(モワース)駅があります。MowersはH. maximaやH. setataの産地として有名ですが、現在この地名は地図にありません。駅舎は廃屋として残っていますが、駅はなくなってしまったので、その地名も消えてしまったわけです。
Cradock南のDamplaasの場合もこのケースである可能性が高いと見ています。
DMH
南アフリカの鉄道の地方路線の多くは農産物用で、1日1往復とか、ぶどうやシトルス(柑橘)の収穫期だけ運行されるとかいうことが多いですが、その多くがトラック輸送に切り替えられており、路線や駅は廃止となるようです。
1911
Mowers Station ももうないとは・・・ビックリです。
ランドマーク的なモノがただでさえ少なそうなのに駅までなくなってしまうと色々と不便ですね。