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クブシっ!
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生きてるって不思議。



品種名総覧では『玉露』『玉章』は混乱の元ということで、破棄名として処理されました。
これは個人的にも同感で、この辺の名前は使われ方に一貫性が無いんで意味不明な呼び名でした。
根付いているワケでもないし、無くても困らない、むしろ使わないほうが分かりやすい・・・という具合。
商品名としてもろくに通用しないレベル。
コレクターレベルで使う名称ではないです。
ガーデニング本の類いが「ちょっとシャレオツ感を出すために古風な漢字の名前を載せたいぞ」みたいなときに使うような名前。
(個人的には『雫石』も出自としては同じ類いだと思うので破棄でも問題無いと思う。名称自体は多分そこそこ古い。‘Ikra’を指すことが殆どのようなので混乱はそれほどないが、コレクターレベルでわざわざ使う人もいない。)


では画像の植物は何かと言うと『ピリフェラ』で買ってきたものですが、Bayer なら H. cooperi v. pilifera にしてしまうような見た目ではありますが Hayashi-Breuer の strict な H. pilifera では無いだろうし、見た感じは概ね H. kubusie ではあるけど自生地データも無いし。
「園芸品種レベルに達していない野生型そのものの H. ‘Kubusie’ あるいは H. Kubusie Gp. とする分には問題無い( H. kubusie (Kubusie Drift)とは言っていない)」みたいな感じの植物です。
イクラちゃんというか波平というか。

品種名総覧を参照すると『H. ‘Kubusie’ (Ikra Gp.) / ‘クブシエ’(イクラ系)』という感じでしょうか。

そういえば Kubusie Drift の H. kubusie 、一鉢ウチにもあるんですが当初波平だったのが柔らかめなイクラちゃんになりました。
なんてこった。
たぶん H. ikra にも H. kubusie にも半球頭でチョビ毛の個体と角張り気味な饅頭頭の個体が混在しているんじゃないかなあと思います。


園芸品種は形態(見た目)で規定・判断、
分類学上の種は形態の独自性も重要だけど群落とか自生地での隔離具合や種という単位での独立っぷりで判断、
・・・というような捉え方や認識を前提として持っていないとワケわからんかなあと思います。
こんな感じでだいたい合っていると思いますが間違ってたらゴメス。スマンリッジ。

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スタンリッジ退団の巨人行きって・・・。
横浜来ないかなあ。
ないかー。

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