Aeonium x arnoldii (?)
A. x casanovense の記事で「A. x casanovense やなくて A. xcasanovense って表記するわ」って書きましたがやっぱり読み難いし、IPNI でもスペース入りで表記されてるんでそっちに合わせることにします。
コロコロ変わってすまんな。
ついついやってしまう謎アエオ収集。
『アエオニウム・アーノルディ』で売られていました。
さっそく葉っぱが一枚だけベンケーソーお馴染のミューテーションしてたりしますが、固定は無理そうです。
葉挿しは確立低いし、近所の脇芽もノーマル。
何気にアエオでは初めて見たような気がします。
アエオ属で arnoldii というエピセットがあるのを知っているだけそこそこやりおる。
恐らく国内でこのエピセットを知っている人は殆どいないと思うので、 Aeonium x arnoldii というラベルを輸出元の業者が誰かが頑張って調べて付けた?
まず "arnoldii" というエピセットですがコレ系に関してはもう一度読み直そうと思ったところ、旧ICNのフォーラムが逝ってるっていう。
でもまあ似たようなソースは見つけてきました。
http://www.agoracactus.com.ar/index.php/topic,16923.msg200191.html?PHPSESSID=9384af96fd2fd2bf11771131eb6227ca#msg200191
「A. sedifolium と A. spathulatum の雑種で現在有効なのは A. x casanovense やで。A. x arnoldii と A. x loartei とも呼ばれたりするんやけどね。」
・・・ということみたいです。
前と一緒です。
ナチュラルハイブリの学名というのは園芸品種とは違って親株の組み合わせで規定されとるんだろうか?
いやでも雑種でもホロタイプがあるみたいなんでやっぱり最終的にはブツ同士でアレすることになると思うんですが・・・よくわからないです。
そんなことより、ということは新しく新加入した A. x arnoldii 選手と A. x casanovense 選手が同一人物ということになってしまいます。
結論から言えば、この A. x arnoldii という名前自体がかなり怪しいし、恐らく別物です。
その大きな理由の一つが葉に生えている微毛です。
A. sedifolium と A. spathulatum の雑種なら毛が生えているのは疑問です。
A. spathulatum 系の窓も見えないです。
(A. x casanovense には見えます)
片親は A. sedifolium の可能性が高いですが、もう片系統は有毛のということになります。
そういった組み合わせは A. x occidentale (A. sedifolium x goochiae ) くらいしか記録されていません。
ただ、これもなんとなく違いそうです。
春まで栽培してみないとまだ何とも言えませんが、未記載の雑種である可能性もあります。
個人的にはタンニン色素模様のパターンが A. saundersii と同じパターンなのでその辺がヒントかなと思います。
子株の出方、そのときの茎の柔らかい感じも良く似ています。
というわけで、これも「A. saundersii の種子を実生したけど雑交してたよ」のパターンっぽい感じがします。
https://1911.up.seesaa.net/image/1911-2014-03-20T07:24:25-1.jpg
似たような推測をしているブツ。春になったらこれとよく比較しよう。
資料が乏しかったり、異名らしき名前が錯綜していたり、取り違えが多かったり、輸入種子の実生でも雑種が生えてきたり、アエオの整理は大変です。
https://www.flickr.com/search/?q=aeonium+casanovense
http://www.flickr.com/search/?q=aeonium+arnoldii
http://www.jardinexotiqueroscoff.com/site/genre/8/3/86/aeonium/aeonium-xarnoldii.html
http://davarree.free.fr/aeonium_sedifolium_X_spathulatum.htm
http://botu07.bio.uu.nl/Tropical/index.php?gal=default&genus=Aeonium&name=x%20loartei
参考になったりならなかったりするメモ。
Instagram が普及してきたせいで Flickr が割りを食っているような気がします。
http://www.gbif.es/servImg/paginas/index.php?CollectionCode=TFC
アエオを検索するとナチュラルハイブリをなんかのホロタイプが見れます。
ただ、干物なのであんまり参考になりません・・・。
干物よりスケッチのほうがずっとわかりやすいです。
もっといっぱいあったような気がするんですが、サルベージ。
Aeonium x hybridum (A. simsii x spathulatum )
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3355278515/in/photostream/
A. x barbatum と同じものらしく、発表が古いと思われるもの。
近日マーケットに補充予定だ!
Aeonium x voggenreiteri (xGreenonium lambii = A. spathulatum x G. aurea )
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3355281447/in/photostream/
欲しいなあこれ。
A. canariense var. virgineum (syn. A. virgineum )
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3356099502/in/photostream/
Aeonium undulatum
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3356098842/in/photostream/
Aeonium simsii
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3355277919/in/photostream/
Aeonium percaneum (var. guiaense )
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3355275747/in/photostream/
Aeonium percaneum
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3355275259/in/photostream/
Aeonium manriqueorum (syn. A. arboreum )
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3356092966/in/photostream/
マンリケ!
Aeonium arboreum
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3356092462/in/photostream/
実は謎種の A. arboreum 。
Aeonium x sventenii (A. manriqueorum x simsii )
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3355274599/in/photostream/
以下、微妙。
Aeonium simsii x undulatum
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3356097596/in/photostream/
Aeonium x lemsii (A. percaneum x canariense var. virgineum )
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3356096110/in/photostream/
Aeonium x bollei (A. percaneum x undulatum )
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3355276957/in/photostream/
Aeonium x lidii (A. percaneum x simsii )
http://www.flickr.com/photos/jardindecactusdetoledo/3355276169/in/photostream/
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【思いついたけど試すにはならないアイデアのコーナー】
パン粉の代わりにオールブラン。
ガリガリして美味しそうな気がしないでもないです。
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